自分の身体は食べたものでできている ー栄養バランスが整えば、心も体も整うー

生活改善

私たちの身体は、日々の「食べ物」からつくられています。
疲れが取れにくい、集中力が続かない、気分が落ち込みやすい──。
その原因の多くは、食事内容や栄養バランスにあることをご存じでしょうか。
今回は、身体と心を健やかに保つための「食習慣」を、具体的な栄養素や食材とともに紹介します。


1. 栄養バランスの基本

健康的な身体を保つためには、「炭水化物・タンパク質・脂質」の三大栄養素に加え、「ビタミン・ミネラル・食物繊維」をバランスよく摂ることが大切です。
1日の目安として、成人では以下が推奨されています。

  • 炭水化物:50〜65%(主にごはん・パン・芋類)
  • タンパク質:13〜20%(肉・魚・卵・豆腐・納豆など)
  • 脂質:20〜30%(オリーブオイル・魚油・ナッツなど)

これらを「まごわやさしい(豆・ごま・わかめ・野菜・魚・しいたけ・いも)」の食材で意識すると、自然とバランスが整います。

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2. ストレスを和らげる栄養素と食材

ストレスがたまると体内でビタミンCやマグネシウムが消耗されます。
次のような食材を意識的に摂ることで、精神的な安定が得られやすくなります。

  • ビタミンC:ブロッコリー、キウイ、赤パプリカ、柑橘類
  • マグネシウム:ナッツ、豆類、海藻、玄米
  • トリプトファン:バナナ、豆腐、ヨーグルト、鶏むね肉

これらはセロトニン(幸せホルモン)の分泌を助け、気分の安定や睡眠の質にもつながります。


3. 安眠を促す食べ物

快眠をサポートするには、「メラトニン」やその前駆体である「トリプトファン」を含む食材が有効です。

  • バナナ・豆乳・ナッツ類:眠りを誘うホルモンの材料に
  • 白米やさつまいも:血糖値の安定によってリラックス効果
  • カモミールティー・ホットミルク:就寝前の体温低下をゆるやかに

夕食の時間を就寝3時間前に設定することで、消化もスムーズになり、深い睡眠につながります。


4. 摂取を控えたい食品と人工甘味料のリスク

一見「カロリーゼロ」と表示された食品でも、人工甘味料には注意が必要です。
アスパルテームやスクラロースなどの人工甘味料は、膵島(すいとう)から分泌されるインスリンの働きを乱す可能性があると報告されています。
インスリン分泌が阻害されると、糖代謝がうまくいかず、結果的に脂肪の蓄積を促すことにつながります。

また、砂糖の過剰摂取も危険です。
糖は一時的に脳を活性化しますが、エネルギーとして使い切れなかった分は中性脂肪として蓄積され、肥満や生活習慣病の原因に。
一方で、脂質は体内で最終的に水と二酸化炭素に分解されるため、**適量の良質な油(オリーブオイル・アマニ油など)**を選ぶことが大切です。


5. 自分に合った「食のリズム」を整える

同じ食材でも、体質や生活リズムによって効果は異なります。
1日3食のタイミングや、朝に摂るもの・夜に避けるものを少し見直すだけでも、体調は大きく変わります。

たとえば:

  • 朝は炭水化物+タンパク質で代謝をスタート
  • 昼は野菜中心+脂質でエネルギー補給
  • 夜は消化の良いタンパク質中心で回復サポート

食べる時間とバランスを意識することが、健康の第一歩です。


まとめ

食事は、あなたの身体と心をつくる“毎日の投資”です。
ストレスや疲れに強い身体をつくるためには、無理なダイエットよりも、正しい栄養の理解と継続が重要です。
今日の食事から少しだけ意識を変えて、自分の身体を「育てる」ことを始めてみませんか。

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